圧力調整器選定のポイント
圧力調整器選定のポイント
- 使用したい圧力はどのぐらいか?
- 通常の圧力調整器は1MPa未満までの圧力しか調整できません。1MPa以上の高圧が必要な場合は、「高圧用」の圧力調整器が必要になります。逆に、調整したい圧力が低い場合(特に0.1MPa未満)の場合は通常の圧力では調整が難しい場合があります。
- 流量計は必要か?
- 通常の圧力調整器には流量計は付属していません。ガスを使用する際に、正確に流量を制御したい場合は流量計が必要になります。
- 使用するガスは炭酸ガスではないか?
- 使用するガスが炭酸ガスである場合は、通常の圧力調整器では対応できません。炭酸ガスは液化された状態で充填されており、使用する際に瞬時に気化されてガスが流れます。その時の気化熱により急激に冷やされパウダー状のドライアイスに変化してしまいます。そのため、加熱のためのヒーター付きの圧力調整器か、気化熱を緩和するためのフィン付きの圧力調整器が必要になります。 炭酸ガス圧力調整器.pdf
- 長時間安定した流量・圧力で使用する必要があるか?
- 長時間ガスを流す場合、時間が経つにつれてボンベの内圧が下がり、当初設定した圧力が変化してしまいます。それを防止するためには2段減圧式の圧力調整器を使います。また、低い圧力で使用する場合も2段減圧式の圧力調整器が必要になります。
- 圧力調整器の材質・洗浄度は?
- 通常の圧力調整器は真鍮製になります。もし、使用するガスが腐食性があるものであったり、高純度ガスや標準ガスなど厳密な純度が要求される場合はそれに見合った圧力調整器を選定する必要があります。
圧力調整器から先のパーツ・器具
圧力調整器から先の機械などへ接続する場合は、ホースやネジの形状に注意する必要があります。
- ホースを直接指す場合は圧力調整器の出口が「ホース差し」になります。太さは8mm、8.5mm、6mmが一般的です。
- ネジで接続する場合は、圧力調整器側がRc1/4であるのが一般的です。
- カプラを使用することで取り付け取外しが簡単になります。
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