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2011年11月アーカイブ

最近、「ワインに窒素ガスを充填したい」というお問い合わせが増えてまいりましたので、
そのことに関して記事を書きたいと思います。

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ワインの劣化の原因は酸素

みなさまご存じの通り、ワインは一回開栓してしまったら、
その日のうちに飲み干してしまわないと、味が変わってしまいます。
これは空気中の酸素がワインの中の成分を酸化してしまうことで起こります。
ワインに含まれるアルコールであるエタノールはアセトアルデヒドに酸化されて
しまいますし、ワインの芳醇な香りの源泉である、
さまざまな有機化合物も酸化され別の物資に代わり本来の風味が損なわれてしまいます。

しかし、なかなか一人ではワインは飲みきれなかったり、
グラスワインを提供しているバーなどでは、
その日のうちに飲みきれるかどうか保証できません。

そこで、味と風味を損ねる原因である酸素を追い出すことで、
味と風味を壊さないように行うのが窒素ガスによる置換です。

一度コルクを抜いたワインの瓶に再び密閉式の栓をした場合、
どこに酸素が存在するでしょうか?
それは当然、ワインの液面の上から栓の下の空間です。

普通に栓を閉めた場合はそこに空気が入っています。
そしてその中の空気の約21%が酸素です。
その酸素がワインの味を損ねてしまうのです。

窒素ガスを封入するのはその酸素を追い出すためです。
ワインのボトルに窒素ガスを数秒間流すことで
瓶の中の酸素を21%から0%にするのです。
これで基本的にはワインを酸化から守ることができます。


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