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医療用二酸化炭素(炭酸ガス) medical carbon dioxide

第十六改正 日本薬局方より

Carbon Dioxide 炭酸ガス CO2 : 44.01 [124-38-9]

  • 本品は定量するとき, 二酸化炭素(CO2)99.5vol%以上を含む.
  • 性状 本品は室温, 大気圧下においては無色のガスで, においはない.
  • 
本品1mLは水1mLに溶け, 微酸性である.
  • 本品1000mLは温度0°C, 気圧101.3kPaで1.978gである.

確認試験

  • 
(1) 本品100mLを二酸化炭素測定用検知管に通じるとき, それぞれの検知管に定められた色調に変色する. ただし, 二 酸化炭素測定用検知管は, 測定値の上限が10%以上のものを用いる.
  • 
(2) 本品を水酸化カルシウム試液中に通じるとき, 白色の沈殿を生じる. この沈殿を分取し, 酢酸(31)を加えるとき, 泡立って溶ける.

純度試験

(1) 酸
新たに煮沸して冷却した水50mLをネスラー管に入れ, 口径約1mmのガス導入管の先端を管底から2mmに位置し, 本品1000mLを15分間で通じた後, メチルオレンジ試液0.10mLを加えるとき, 液の赤色は次の比較液より濃くない.

比較液 : 新たに煮沸して冷却した水50mLをネスラー管に入れ, メチルオレンジ試液0.10mL及び0.01mol/L塩酸 1.0mLを加える.

(2) リン化水素, 硫化水素及び有機還元性物質
2本のネスラー管A及びBにそれぞれ硝酸銀・アンモニア試液25mL及びアンモニア試液3mLを加え, A液及びB液とする. A液に本品1000mLを(1)と同様の方法で通じるとき, A液の混濁又は着色はB液のものと同じである.
(3) 一酸化炭素
本品の規定量を一酸化炭素測定用検知管に通じるとき, 一酸化炭素濃度は15ppm未満である. ただし, 通気する本品の量(mL)は, それぞれの検知管により定 められる.

定量法

適当な容量のガスピペットに水酸化カリウム溶液(1→ 2)125mLを入れる. 次に本品約100mLを水を満たした約100mLのガスビュレット中に精密に量り, これをガスピペットに移し, 5分間振り混ぜる. 吸収されずに残るガスを時々ガスビュレットに戻し, その容量を量りながらこの操作を繰り返す. 吸収されずに残るガスの容量が恒量になったとき, その容量を量りV (mL)とする. ただし, 採取量及びV は, 20°Cで気圧101.3kPaの容量に換算したものとする.

二酸化炭素(CO2)の量(mL)     =    本品の採取量(mL)    -    V (mL)

貯法

保存条件
40°C以下で保存する.
容器
耐圧密封容器.

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