東北・関東大地震における当社の対応について
2011年3月11日(金)に発生しましたM9.0の東北・関東大地震にともないまして、
当社の存します埼玉県越谷市周辺では、
交通機関の大幅な運休や深刻な交通渋滞、
ガソリンや食料品の供給不足が起こっております。
また、関東・東北圏の電力を賄う複数の原子力・火力発電所が地震と津波の
影響で運転を余儀なくされていることにより、
大規模な停電の発生が懸念されています。
当社ではそのような状況下でも安定して医療用ガスを供給するために
全力を尽くしております。
下記に、医療用ガスに関しましてみなさまに正確な情報を共有していただくため、
何点か注意点を記します。
まず、院内配管されております医療用ガスはガス自身の圧力で供給されておりますので、
停電が発生したとしても配管設備に破壊が生じない限り、
供給がとまることはございませんのでご安心下さい。
ただし、医療用ガスの残量が低下した際に発する警報機の警報は
電気によって作動しますので、停電中にガスの残量が低下した場合、
警報がならず、残量がわずかになったことに気づかない可能性があります。
停電が長時間続いた場合は、直接ガスボンベ庫で残量の確認を行って下さい。
一方で、アウトレットの吸引は停電の場合は機能しなくなりますので、
別の手段で吸引作業を行って下さい。
次に、在宅酸素療法を受けている患者さんについてです。
在宅酸素療法は多くの場合、酸素濃縮器によって酸素の供給を行っており、
停電が起こりますと、酸素濃縮器の動作が停止し酸素が供給できなくなります。
そのため、各患者様宅には非常時用に小型の酸素ボンベを配備しております。
酸素ボンベからの酸素の供給は電力に関係なく可能です。
ただし、酸素ボンベ内の酸素には限度がありますので、
長時間の酸素供給は不可能になります。
そのため、現在当社では各患者様宅を訪問し、
想定される停電時間の間、枯渇することなく酸素を供給できる量の
酸素ボンベの配送を行っております。
医療機関向けの情報は以上です。
次に、ドライアイスと12L水ボトルに関してです。
予測される停電に対処するために、
ドライアイスのお引き合いを多数いただいております。
しかしながら当社には必要最低限の在庫しかなく、
突発的なご注文には基本的には対応できません。
またこのような社会インフラが全般的に機能不全を起こしております状況下では
仕入れ量と仕入れられるまでの時間が通常よりも低い水準となっております。
つきましては、ご要望にお答えしかねることが多々あるとは思いますが、
その事をご理解いただけますようお願い申し上げます。
12L水ボトルに関しましてもドライアイスと同様に、
国内全般で需要が急増しており、仕入れが滞りがちになっております。
平素からお取引させていただいていますお客様におかれましては、
普段どおりのタイミング・数量でのご注文をお願いいたします。
備蓄を目的とした追加注文はご遠慮いただきますようお願いいたします。
以上でございます。
国家規模のこの大災害を乗り越えるために当社は最大限の尽力をいたします。
被災された方々の苦難を偲ぶと共に、
この国の未来が明るいことを願います。
株式会社 大東医療ガス
代表取締役 野澤真一
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