高圧ガス容器は定期的な耐圧検査(=容器再検査)をすることが義務づけられております。
耐圧検査はその容器が所定の圧力に耐えられるものかどうかを確認するためのものです。
耐圧検査期限が切れている容器への高圧ガスの充填は禁止されています。
(使用は禁止されていません)
お持ちの容器の耐圧検査期限が切れているかどうかは、
容器の打刻を見て判断します。
実際の容器の打刻のようすを写真で示します。
容器のバルブの近くの丸みを帯びたところ(容器の肩と表現します)に、
耐圧検査を行った年と月が打刻されています。
打刻は「 11-05 」というように2桁の数字を2つハイフンでつなげて
表示してある場合が多いです。
また、月→年の順で打刻されています。
「 11-05 」の場合は2005年の11月に耐圧検査を受けたということになります。
この容器の耐圧検査期限が5年間であれば、
この容器は2010年の4月まで再充填することができます。
2010年5月以降は耐圧検査を受けないと充填をすることができません。
耐圧検査期限がいつまで有効かはその容器が製造された年によって異なります。
もしその容器が1989年3月以前に製造された容器の場合、
耐圧検査期限は3年間ということになります。
一方、1989年4月以降に製造された容器は5年間になります。
容器が製造された年 | 容器再検査の期間 |
---|---|
1989年3月以前 (古い容器) | 3年 |
1989年4月以降 (新しい容器) | 5年 |
その容器が何年に製造されたものかどうかもやはり容器の打刻を
辿ることで調べることができます。
容器には耐圧検査を受けるたびに耐圧検査実施の年月が打刻されているので、
容器の肩のところにはいくつもの「月ー年」というタイプの打刻があります。
この打刻の中から一番古い物を探し出すのです。
もし「05-88」というような打刻があればそれは1988年5月の
耐圧検査を受けたということなので、
製造されたのは遅くともそのときとなり、
耐圧検査期限は3年ということになります。
上に示した画像にはたくさんの耐圧検査の打刻があり、
などと打刻されているのがわかると思います。
一番古い耐圧検査は「5-77」という打刻がありますので、
1977年5月に耐圧試験を受けたことがわかります。
ということは製造されたのは1977年5月以前ということになるので、
容器再検査の期間は3年となります。
お客様の中には長年使用していなかった容器があって、
必要になったのでひっぱりだしてきて充填をしようとされる方がいらっしゃいますが、
そういう場合は大抵、耐圧検査期限が切れています。
当社では耐圧検査も行うことができます。お気軽にご相談下さい。
容器再検査に関する法律上の根拠は下記を御覧ください。
高圧ガスの容器にはもろもろの打刻をすることが定められています。
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