Nitrogen
N2 : 28.01
本品は空気液化分離法により製造された窒素である.
本品は定量するとき, 窒素(N2)99.5vol%以上を含む.
性状 本品は室温, 大気圧下において無色のガスで, においはない.
本品1mLは温度20°C, 気圧101.3kPaで水65mL又はエタノール(95)9mLに溶ける.
本品1000mLは温度0°C, 気圧101.3kPaで1.251gである.
本品及び窒素1mLずつを, 減圧弁を取り付けた耐圧密封容器から直接ポリ塩化ビニル製導入管又はステンレス製導入管を用いて, それぞれガスクロマトグラフィー用ガス計量管又はシリンジ中に採取する. これらのガスにつき, 次の条件でガスクロマトグラフィー〈2.02〉により試験を行うとき, 本品から得た主ピーク及び窒素から得たピークの保持時間は等しい.
試験条件
定量法の試験条件を準用する.
酸素 定量法で得た本品の酸素のピーク面積は, 標準混合ガスより得られた酸素のピーク面積の1/2より大きくない.
本品1.0mLを, 減圧弁を取り付けた耐圧密封容器から直接ポリ塩化ビニル製導入管又はステンレス製導入管を用いて, ガスクロマトグラフィー用ガス計量管又はシリンジ中に採取し, このものにつき, 次の条件でガスクロマトグラフィー〈2.02〉により試験を行い, 酸素のピーク面積ATを求める.別に混合ガス調製器に酸素1.0mLを採取し, キャリヤーガスを加えて全量を正確に100mLとし, よく混合して標準混合ガスとする. その1.0mLにつき, 本品と同様に操作し, 酸素のピーク面積ASを求める.
窒素(N2)の量(vol%)=100 - AT/AS
試験条件
検出器 : 熱伝導度検出器
カラム : 内径3mm, 長さ3mの管に250~355μmのガスクロマトグラフィー用ゼオライト(孔径0.5nm)を充てんする.
カラム温度 : 50°C付近の一定温度
キャリヤーガス : 水素又はヘリウム
流量 : 酸素の保持時間が約3分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能 : 混合ガス調製器に酸素1.0mLを採取し, 本品を加えて100mLとし, よく混合する. その1.0mLにつき, 上記の条件で操作するとき, 酸素, 窒素の順に流出し, その分離度は1.5以上である.
システムの再現性 : 標準混合ガス1.0mLにつき, 上記の条件で試験を5回繰り返すとき, 酸素のピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.
保存条件 40°C以下で保存する.
容器 耐圧密封容器.
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