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食品添加物 二酸化炭素

第8版食品添加物公定書 D 成分規格・保存基準各条  より抜粋

二酸化炭素

Carbon Dioxide

炭酸ガス

CO2 分子量 44.01

Carbon dioxide [124-38-9]

含量 本品は,二酸化炭素(CO2) 99.5vol%以上を含む。

性状 本品は,無色の気体で,においがない。

確認試験

本品を水酸化カルシウム試液中に通すとき,白色の沈殿を生じる。この沈殿を分取し,酢酸(1→4)を加えると,気泡を発生しながら溶ける。

純度試験

本品の採取量は,20℃で気圧101.3kPaの容量に換算したものとする。

(1) 遊離酸 新たに煮沸し冷却した水50mlをネスラー管に入れる。内径約1mmのガス導入管をネスラー管に挿入し,その先端を管底から2mm以内の所に保持し,15分間で本品1,000mlを通した後,メチルオレンジ試液0.1mlを加えるとき,液の色は,比較液の呈する色より濃くない。比較液は,0.01mol/L塩酸1.0mlにメチルオレンジ試液0.1mlを加え,更に新たに煮沸し冷却した水50mlを加え,調製する。

(2) リン化水素,硫化水素及び還元性有機物 硝酸銀アンモニア試液25ml及びアンモニア試液3mlをネスラー管に入れ,本品1,000mlを光を避けて(1)と同様の方法で通すとき,液は,褐色を呈さない。

(3) 一酸化炭素 本品5mlをガスクロマトグラフィー用ガス計量管又は注射器中に量り,次の条件でガスクロマトグラフィーを行うとき,一酸化炭素のピーク位置にピークを認めない。

操作条件

検出器 熱伝導度検出器:0.02vol%の窒素を含む水素又はヘリウム4mlを導入したとき,記録紙上のピーク高さがフルスケールの50%以上であること

カラム充てん剤 297~500μmのガスクロマトグラフィー用ゼオライト

カラム管 内径3~4mm,長さ1~3mのガラス管又はステンレス管

カラム温度 40℃付近の一定温度

キャリヤーガス 水素又はヘリウム

流量 30~80ml/分の一定量

定量法

本品の採取には純度試験を準用する。

適当な容量のガスピペットに水酸化カリウム溶液(1→3)を入れる。次に本品100ml以上を,あらかじめ塩化ナトリウム溶液(3→10)を満たした100ml以上のガスビュレット中に正確に量り,これをガスピペットに移し,よく振り混ぜる。吸収されずに残るガスの容量が恒量になったとき,その容量を量り,V(ml)とし,次式により含量を求める。

二酸化炭素(CO2)の含量 = { 試料の採取量(ml)-V(ml) / 試料の採取量(ml) } × 100(vol%)

関連:食品添加物用の高圧ガス

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